ISO入門編 第2回は、
ウッドベル工業でも取得している「ISO9001」について学ぶよ。
「ISO9001って何?」
ISO(International Organization for Standardization: 国際標準化機構)によって作成される規格のひとつで「品質マネジメントシステム」のこと。
Quality Management System = QMS
「こういう品質管理をしていればお客様は満足してくれるよ」というもの。満足して買ってくれることが目的だよ。
「お客様は神様です」・・・
このフレーズ、古いわ~。
このフレーズ、古いわ~。
ISO は会社に決まり事を作るところから始まるんだ。ルールを作ってきちんとやっているかを自分でチェックするだけじゃなく、他の人にもチェックしてもらって改善を続けていくんだよ。それを「P D C A 」(ピーディーシーエー)と言うよ。
これを繰り返すことによって働きやすくなるよう、ルールを改善していけば、どんどん会社が良くなっていくんだ。
へぇ~。
例えば・・・卵焼きを作るとしよう!
なに? いきなり・・・
あたしは甘いのが好きだけど・・・。
あたしは甘いのが好きだけど・・・。
基本的に卵焼きは調味料、火加減、空気の入り具合なんかで変わってくるよね。
じゃあ、大勢の人に「卵焼きを作ってください」って言って、それぞれ作ってもらったらどうなる?
ぜーんぶ違う味だと思う。隠し味入れたりして。
そうだよね。材料も調味料も火加減もバラバラじゃあ、同じ味にはならないよね。
では、そこで材料や調味料、火加減なんかを細かく指定したレシピを作って「この通りに作ってください。」ってお願いしたらどう?
う~ん、
同じように作れるぅ?
よっぽど失敗しなければ・・・
同じように作れるぅ?
よっぽど失敗しなければ・・・
同じ玉子焼きを作る=標準化
そうだね、ほとんど同じような味になるだろうね。これを会社に当てはめるとレシピは「マニュアル」になるんだよ。
これがさっきの「PDCA 」の表の「P 」で、作ってみるのが「D 」ね。
これがさっきの「PDCA 」の表の「P 」で、作ってみるのが「D 」ね。
でも、はなちゃんが言ったように「失敗」ってのもあるはずなんだ。レシピが完全じゃなくて、おいしくない卵焼きができてしまう場合もある。
なんで美味しくなかったのかなぁ?って、原因を調査「C」して、どうしたらもっと美味しい卵焼きができるのか見直してみる「A 」。見直して、より良い方法のレシピにして「P 」また作ってみる「D 」。さらに“もっともっと美味しい卵焼き”を作りたい!と見直してみる・・・
ほら!PDCA の繰り返しでどんどん卵焼きが美味しくなっていくよ!
おおー!
こうやってレシピを改善していく仕組みが品質マネジメントシステムだよ。
つまり、不良の発生を減らしていくために手順書などを継続的に改善していくための仕組みのことだね。
なるほどね!
じゃあ、当然仕事はやり易くなるんでしょ?
PDCAを回すことで同じミスを繰り返すことが無くなるよね。
手順書を作ることで何をやるのか、どうやるのか分かりやすくなる。そうすれば、自分が何をするのかも分かる。作業の流れが見えるから誰でも分かる。
やっているうちに、何を変えるとさらに良くなるかも見えてくる。
手順書を作ることで何をやるのか、どうやるのか分かりやすくなる。そうすれば、自分が何をするのかも分かる。作業の流れが見えるから誰でも分かる。
やっているうちに、何を変えるとさらに良くなるかも見えてくる。
あら!いいことばっかりじゃない?!ちゃんとできれば。
つまり、QMSって会社を良くするルールってことでいいのかな?
つまり、QMSって会社を良くするルールってことでいいのかな?
この回の最初にも言ったけど、良い品質のものを作ってお客様が満足してくれることを目指すこと。
“ 品質 = 顧客要求 ” だね。
良いものを作ると良いことがあるってことかな?
ま、まあね~
ざっくりしすぎてるけど・・・
ざっくりしすぎてるけど・・・
- ISO入門編 第2回 おわり -
次回は 「ISO入門編 第3回 ISO14001って何?」