前回は、「ISO 9001」のQMSについて学んだよ。
今回は、もうひとつの「ISO 14001」について学んでいくよ。
じゃあ、もう一つのISO 14001って何?
どう違うの?
どう違うの?
それは、
Environmental Management System = EMS
ISO 14001は「環境マネジメントシステム」のこと。
地球環境に与える悪影響をなくすための仕組みだよ。例えば、有害な汚水を垂れ流しにしないとか。他にもうるさくしないとか、臭いにおいを出さないとか、地域の方々に迷惑をかけないようにすることもひとつだね。
くさかったら、あたしクレーマーになっちゃいそう・・・
だから・・・
「地球環境にやさしい企業を目指していく」んだよー。
EMS も QMS と同じように「PDCA」を回していくよ。
やることは一緒?
そうだね。不良品を作っちゃうと捨てる(=廃棄)こともあるでしょ?捨てると産業廃棄物として地球に悪影響がでるよね。だから不良を作らないって考え方になる。
不良を作らないってことはISO 9001 の活動と関連しているね。
その通りだ!
日本には「もったいない」という、物を大切に使う習慣があるよね。
EMSの活動には、物を大切に扱おう、古くなったから買い替えるんじゃなくて、使えるものはまだ使おう、という“廃棄しない“活動も含まれているんだよ。
EMSの活動には、物を大切に扱おう、古くなったから買い替えるんじゃなくて、使えるものはまだ使おう、という“廃棄しない“活動も含まれているんだよ。
身近なところでは、使用する紙を減らしたり、省エネを心がけるとか・・・
材料のリサイクルも環境にやさしい活動だよね。
それもEMS の一つだよ。
材料のリサイクルも環境にやさしい活動だよね。
それもEMS の一つだよ。
EMS は“もったいない活動“なのね!!
つまり、
「環境的に優しい企業=経済的にも優しい企業」って考えなのさ。
「環境的に優しい企業=経済的にも優しい企業」って考えなのさ。
じゃあさぁ、WBは何で ISO を2種類とってるの?
大きな違いって何?
大きな違いって何?
EMS は専門の言葉が難しいよね。
“著しい環境側面”とか“順守評価”とか。
“著しい環境側面”とか“順守評価”とか。
漢字いっぱい
ちんぷん かんぷん・・・
ちんぷん かんぷん・・・
それは言葉が出てきた時に説明するよ。
あ、今じゃないのね。ホッ。
“EMS は環境に良い活動を普段使いにして、いいものを作ろう!”ってQMS と連動する考え方もあるけど、EMS 独自の活動もある。
「事故」や「緊急事態」(災害なんかも入るよ)が起きた時どうするか、起きないようにはどうしたらいいか対策することも重要。
火事や地震で有毒ガスが出てしまったとか、機械が壊れたとか、緊急事態が起きた場合の対策も必要になってくる。
有毒ガスが発生すると大気汚染にもなるし会社自体が成り立たなくなるよね。倒産しちゃう場合だってある!
有毒ガスが発生すると大気汚染にもなるし会社自体が成り立たなくなるよね。倒産しちゃう場合だってある!
こういった事故、災害などの緊急事態でもマネジメントシステムを作ることで未然に防げる可能性が高くなるよ。
ん~!!
他にも環境に関する法律、例えば体に悪い毒の薬品を持っているなら、鍵のついた入れ物に入れておくとか ・・・
WBでは、ヘッダーの溶剤試験に使う「MEK 」がそうだよ。
また、エアコンの故障でフロンガスが漏れていないかチェックする。音はうるさくないかとかもね。
それから、新しくできた法律は会社に関係があるか、今まで確認している法律が変わっていないか・・・などなどチェックして、法律をちゃんと守っているか調べる必要があるんだよ。
それから、新しくできた法律は会社に関係があるか、今まで確認している法律が変わっていないか・・・などなどチェックして、法律をちゃんと守っているか調べる必要があるんだよ。
こういったことを見つけるために、管理責任者や部門長、ISO 事務局は毎年「環境側面の抽出」や「要求事項」の見直しなどを行っているよ。
か・・・かんきよう・そくめんの・・・ちうしつ・・・・よ・よう・・
難しい言葉が出てきたね。
今回の入門編はこれでおしまい。
「環境側面の抽出」等の説明は次回までお預けね!
今回の入門編はこれでおしまい。
「環境側面の抽出」等の説明は次回までお預けね!
このまま終わるってか・・・
うわー、モヤモヤが止まらん・・・
まだ終わらないよ
- ISO入門編 第3回 おわり -
次回は 「ISO実践編 QMSもいっちゃうよ 第1回」
- おまけ -
モヤモヤしたまま終わってるのに
「おまけ」って何よ!!
まあまあ、大事なところを押さえておきたいからさ!
ISOマネジメントシステムは手順やルールを作って運用していくでしょ?!
『顧客の求めるもの』を提供するために
無駄を省くためのルールを守る
→ 利潤(もうけ)に繋がる
◆ ルールを守れば ・・・
- 今後の会社の取組みが見えてくる
- 組織の活動が、より地球環境に気を配る形となり、環境保護に役立つことができる
- 環境に関する法律を守って企業活動を行うことができる
- 緊急事態発生時に迅速な対応を行うことができる
ルールを守らない
→ 上に書いてあることの逆が起こる
ちょっと難しかったかな?
つまり、会社でルールを作り、「それを守っていきますよ」と動けば会社にとって大きなメリットにつながるんだ。だから多くの企業や行政は ISO を取り入れているんだよ。今回の勉強会はこれで本当におしまい。
つまり、会社でルールを作り、「それを守っていきますよ」と動けば会社にとって大きなメリットにつながるんだ。だから多くの企業や行政は ISO を取り入れているんだよ。今回の勉強会はこれで本当におしまい。